森の聲だより

アロマナースが自然に触れた日々を綴っています。

生ききる


とても澄んだ声に相手を気遣う

物腰柔らかい口調で

穏やかに話をされる・・・

とても呼吸が苦しいとは思えない。。。

手も足も自分では動かせない
呼吸も出来なくなってきている

日に日に酸素濃度が下がる・・

呼吸が楽になるようにアロマをやり終えると

力を振り絞って話をしてくれる。

「この病気になって。。。この病気のお陰って言うのは。。おかしいですが。。。」

苦しそうに言葉も途切れ途切れ

それでも続ける

「皆さんに感謝しているんです。。。

 先生や看護師さんたちのお仕事って凄いな~と思ったし

 アロマも初めてやってもらって・・・感謝してます」



私と同年代

ALSの患者さんが「この病気のお陰で・・・」と
言えるほど強い人にお会いしたのは初めて。

苦しくて苦しくて
人のことなんて考えられないのが普通の状態だと思います。

「この病気のことをどう思いますか?」と
最後に問いかけられました。

皆さんなら。。。どうお答えしますか?
辛そうとか可哀そうとか。。。

その時彼女と話をしていて
私自身が気が付いたんですが・・・

全く可哀そうって感情が湧かなかったです。
どれどころか素敵だな~とか
こんな女性に私もなりたいな~って。。。

謙虚に
人に気遣う優しさ
心豊かさ・・・

ついつい彼女の苦しさ忘れ
長話をしてしまうと・・・

高齢のお母様が
「いいんですよ。普段話しする人もいないので
 していってやってください」と。。。

幸せは寿命と関係ないし
病気とも関係ないのかもしれない・・・

小さな幸せを見つけられる心なのかも・・・



翌日、山の中で



彼女が自由に空を
舞っていくのを感じました。